竪山 敬祐

 

竪山敬祐兵庫県防災士会理事(ぼうさいこくたい担当)

たてやま けいすけ
ぼうさいこくたい2022・民間企業担当理事

本年開催される「ぼうさいこくたい2022」と、民間企業を担当させて頂きます。
予測できない災害がもたらす企業への損失。
経営資源、人、モノ、カネ、情報、中でも人的資源の損失は多大な経済へ影響を与えることは言うまでもありません。
現代社会ほど危機管理を必要としている時代はありません、新型コロナウィルス等による世界的な不況、また不況の煽りを受けた大企業から中小、零細企業、個人に至るまで様々に影響を受けています。
企業にとって新しいリスクであり、安全保障においても新型コロナ等は、わが国にとっても極めて深刻な危機と言えます。
危機管理は、危機が発生した時に何をすればその災害や影響を最小化できるか、危機はいつか必ず起きることを大前提に想定し、減災目線で危機からの早期回復のために何をどうすればよいかと言うことを中心に検討する、災害企業から防災企業へと転換することが大切です。
また、BCP(事業継続計画)戦略の有効性などによっても災害後、持続的な成長を可能にし、経済的な維持を図り未然に防ぐことも可能になり得るとの視点で考えてまいります。 近年、災害予防と持続可能な開発の政策・計画に総合するという世界的な潮流が生まれています。
予測不可能な時代において、BCPは災害後の経済活動にとって必要です。
安全に向けた取り組みは、多くの企業でも取り組まれています、安全な環境づくりは、単に危険となることを取り除き、安全な手順を構築することではなく、人がどのように行動し、どのように考えるかが、人と人との関係性についても問われます。
既存のシステムに事業継続計画(BCP)が加わることにより、災害後の企業の安全性が更に向上し、レベルアップに達することができるようになるという考え方です。
BCPは、安全安心な企業を目指す上で企業にとってもいつ何が起こるか予測できない現代社会の大きな経済損失である、人的資源を護ることになります。
災害大国から防災大国へ、護るべきものは第一に人です。
今後も防災、減災活動を展開して参ります。

竪山 敬祐

2021年7月3日